地層学習 小学校6年生理科「土地のつくり」


足寄動物化石博物館では、小学校6年生理科「土地のつくり」に関して、地層や化石の専門家である学芸員が、足寄町内や十勝管内・道東の市町村にある地層の現場で出張授業を行ったり、博物館内にある岩石・化石標本などを使っての授業を行なったりしています。

実際の授業の例をまとめましたので、地層学習の参考にしてください。授業例は今後追加していく予定です。地層学習の授業内容についてご質問がある場合は博物館までご連絡ください。メールや電話でのお問い合わせにも対応しています。

1.芽室町国見山 渋山層

国見山の渋山層ができたのは約80万年前です。現在の十勝平野に広がっていた『古十勝湾』が縮小し、湿原だった時代に堆積した地層です。『古十勝湿原』は、現在の釧路湿原の約6倍の広さを持った湿原でした。湿原の植物堆積してできた亜炭の層と、当時の火山活動を示す凝灰岩の層からなっています。亜炭の層からは金属光沢を持つ羽虫の化石やミツガシワの種などの植物化石が採集できます。

国見山の渋山層では以下の様な地層学習の授業を行なっています。

第一部 国見山での地層サンプル採取
  1. あいさつ
  2. 地層とは何か、説明。ホットケーキの話
  3. 地層の観察・スケッチ
  4. 地層のサンプル採集


第二部 小学校の理科室に戻ってサンプル調べ
  1. サンプル調べ(亜炭から化石探し)
  2. 黒い地層は何か。亜炭とは何か。石炭とは何か。湿原の植物。湿原の羽虫。
  3. 白い地層は何か。火山噴出物。火山活動。
  4. 渋山層の説明
  5. 岩石サンプルを見せて、他に地層からどんなことがわかるか(チャートの話など)
  6. パネルを使って北海道や十勝の成り立ちを説明