施設概要



「足寄動物化石博物館設置及び管理条例」及び「足寄動物化石博物館設置及び管理条例施行規則」をPDF版でアップしました。
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●足寄動物化石博物館設置及び管理条例.pdf
●足寄動物化石博物館設置及び管理条例施行規則.pdf
●足寄動物化石博物館資料貸出承認申請書.pdf

            
足寄動物化石博物館は、緑に囲まれた丘の上にあります。

1.設置目的


足寄動物化石博物館は、海生哺乳類化石を中心に自然史資料を保管、研究し、それらを公開、活用することを目的とする。

2.施設性格

・足寄町で産出した動物化石を中心にした化石の専門博物館
・研究を継続し、研究を公開する場としての博物館
・利用者に開かれ、すべての人が楽しく観覧し、気楽に対話のできる博物館
・自然と人類の共存を考える場としての博物館

3.総事業費

建築工事費               691,130千円
外構工事費               203.280千円
展示工事費               198,399千円
その他                  186,365千円
設計・用地取得・備品購入など
                 合計 1,279,174千円

4.財源

町債                 1,210,600千円
ふるさと創生基金             38,574千円
北海道市町村振興補助金           30,000千円
                 合計 1,279,174千円

5.施設概要

・所 在 地    北海道足寄郡足寄町郊南1丁目29番25
・敷地面積    25,011m2
・建  物     構 造:鉄骨造、 規 模:地上1階
        建築面積:4,081m2、延床面積:2,087m2
・用途別床面積           (合計:2,087m2)

ロビーエントランス 392m2 収蔵 171m2
展示 629m2 収蔵作業 168m2
展示作業・体験 169m2 学習 70m2
普及・講義 145m2 管理・機械 343m2

6.組織

館長(1名:学芸員兼務)、学芸職員(1名)、事務職員(1名)、保存処理職員(1名) 計3名
                             (平成16年4月現在)

7.設計施工

設  計:建築工事 (株)アトリエブンク
    :展示工事 (株)丹青社
    :外構工事 コスモ測量設計(株)、北王コンサルタント(株)
施工管理:建築工事 (株)アトリエブンク
    :展示工事 (株)丹青社
施  工:建築 宮坂・木村共同企業体
    :電気 横山・佐藤共同企業体
    :設備 フジ・込山共同企業体
    :外構 (株)八晃建設、道東建設工業(株)、(株)横山電気商会、(株)エイコス開発、
        (有)トモエ産業、 (株)外田組、大扇道路(株)、(株)日之出造園
    :展示 (株)丹青社
    :コンピューター (株)サードワーク

8.沿革

発見・収蔵
1976年 束柱類第1標本発見。(アショロア)北海道大学大学院生木村学さんが地質調査中に、茂螺湾川河床で発見。北大・十勝団体研究会等による発掘。
1980年 矢吹勝美・勝家さん兄弟が、束柱類第2標本を発見(ベヘモトプス)。
1982年 矢吹さんがクジラ化石を発見(モラワノケトゥス=ヤブキイなど。それ以降、クジラ化石は、20体発見されている。)。矢吹さん、自宅でクリーニングを始める。
1990年 アメリカとの資料交換。カリフォルニア州立大学から、パレオパラドキシア・スタンフォード標本レプリカ。
ロサンゼルス自然史博物館から、クジラなどレプリカ。
1991年 アロデスムス(厚内標本)発見(井上清和さん)。翌年発掘。
1995年 アショロア、北大から足寄町に移管。
2000年 最古のアカボウクジラ発見。
2001年 アメリカ・北東オハイオ大学から、最古のクジラ・パキケトゥスのレプリカ(交換)。
2003年 プロトプテルム寄贈。
研 究
1984年 「第1標本」「第2標本」が束柱類と判明(東京大学犬塚則久さんによる)。
1989年 「足寄動物化石群研究の記録」発行(足寄町教育委員会)
1992年 第29回万国地質学会議で、研究発表(束柱類:犬塚則久、クジラ類:バーンズLG・木村方一・古澤 仁)。
1995年 歯のあるヒゲクジラ化石の論文発表。足寄の4標本に新しい学名。(バーンズLG・木村方一・古澤 仁・澤村 寛)
1996年 北米古生物学会議で足寄のクジラ化石の講演(澤村寛ほか)。
1998年 国際デスモスチルス・シンポジウム開催(足寄動物化石博物館・ネイパルあしょろ)。
2000年 束柱類第1標本=アショロア・ラティコスタ、第2標本=ベヘモトプス・カツイエイ論文公表・命名(犬塚、足寄動物化石博物館紀要第1号)。
2002年 歯のあるヒゲクジラに歯とヒゲの両方が存在した可能性、を発表(日本古生物学会)。
2004年 最古のアカボウクジラの概要を発表(日本古生物学会)。
博 物 館
1984年 教育委員会が公民館に化石作業所を開設、本格的なクリーニング・博物館をめざしたレプリカづくり開始。
1991年 ふるさと創生事業決定。化石作業所に研究員配置。
1993年 足寄動物化石博物館基本構想策定。
1994年 教育委員会社会教育課博物館係設置。
建築工事・展示工事基本設計。
1995年 足寄動物化石博物館用地取得。
建築工事・展示工事・外構工事実施設計。
1996年 建設工事・展示工事・外構工事着工。
1997年 足寄動物化石博物館設置条例制定。
足寄動物化石博物館 建築工事竣工。
1998年 足寄動物化石博物館 展示工事竣工。
開館。
2001年 アショロア復元完成、公開。
2003年 プロトプテルム復元完成、公開。